【初心者から愛好家まで】絵画鑑賞を楽しむためにすぐに実践できる4つの方法

美術批評
Om12さんによる写真ACからの写真
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美術愛好家の皆さん。もしもあなたが、絵画の鑑賞方法に悩んでおられるなら、画家の立場からひとこと言わせてください。


絵画は、自分の感性に基づいて見てください。
人が共感しようが、しまいが、構いません。

絵画の見方に、良いも悪いもありません。
自分がいいと思ったら、そこに注目する。これが最強の方法です。
なぜなら、絵画はあくまでも、見る人のためのものだからです。


これに加えて、もう一つ上の楽しみ方があります。
それは、「自分のものの見方を、他人と共有する」という方法です。

自分が気に入った作品の良さを、他の人にも納得させることが出来たら、絵画見る楽しみが、さらに増すと思いませんか。
しかもこれは、立派な絵画の批評になります。


「自分の感性に基づいて見る」
この最強の鑑賞方法だけは忘れないでほしいです。

それでは、絵画鑑賞の4つのポイントをお話します。

好きな点、嫌いな点に注目する。

好きな点、嫌いな点、と言ってもいろいろあると思います。
何でもかまいません。
好きなジャンル。好きな作家。好きな画材。好きな筆遣い。
まずは、好きな点を探しましょう。
嫌いな点は、自由に突っ込みを入れながら、探してみてください。
なかには、はじからツッコミだらけという絵もあるかもしれません。

好き嫌いに注目することの効果は、自分の感性が何に反応するかが、はっきりしてくることです。
これがわからないままでは、何も始まりません。

細部に注目する

あなたは絵画を見るとき、細部に注目しますか。

そもそも画家は、細部の表現にはかなり気を遣います。
細部がどれほど画面全体に影響を与えるかを知っているからです。

ですから、細部に注目すると、画家の考えが見えてくる場合があります。

・画面に近寄ったとき見えていた細部が、遠ざかったときにどうなるか。

・もしも、注目した細部が、他の表現をされていたら、画面全体はどう
変わってしまうか。


・画面上のある線、ある形の位置が少しずれたら画面全体にどんな影響
を与えるか


これらは、細かなことだと思われるかもしれませんが、
画家が最新の注意を払う点です。 

是非、細部に注目してみてください。

造形要素に注目する

絵画の場合、線、明暗、色彩、等が造形要素になります。

画面に書かれているものの形や、意味をつかむより、線や色に注目してみませんか。

画家は、線や色彩を、一種のコミュニケーションの手段と考えています。
線や色にこだわらない画家はいません。
なぜ、こんな線やこんな色を使ったのか想像しながら見ると、画家のこだわりが見えてきます。

是非、線や、色彩や、明暗と言った造形要素に注目してみてください。

購入して部屋に飾りたいかを考える。

絵画は、基本、飾って見るためのものです。

もしもあなたが、自宅に絵を飾るとすると、どんな絵を選ぶか想像してみませんか。  
ギャラリーや美術館などで鑑賞するのと、購入して自宅でながめるのとでは、絵に対する思い入れは、断然違ってくるはずです。

お金を払ってでも買いたくなる絵はどれか、と考えながら見ていくと、自分の好みの傾向について新たな発見があるはずです。

自分の部屋に絵を飾ると、嫌でも毎日見ることになります。
初めのうちは面白かったインパクトのある絵柄も、毎日見るうちに飽きてくるようでは、お金を払った甲斐がありません。

購入して部屋に飾りたいかどうかを考える理由は、毎日見ても見飽きない絵を見つけるためです。

何度見ても見飽きない。何度見ても想像力を刺激される。こんな絵が見つかれば最高ですよね。

是非、自分が購入したいかどうかを考えながら絵を見てみてください。

まとめ

今日おすすめした4つのポイントは、美術館でも、ギャラリーでも、画集を見ているときでも、いつでも使える実践方法です。

最初にお話しした「自分の感性に基づいて見る」ことは、最強の鑑賞方法です。
これに合わせて、次の4つのポイント

好きな点、嫌いな点に注目する
細部に注目する
造形要素に注目する
・購入して部屋に飾りたいかを考える

を実践すると、間違いなくあなたに批評眼が身につきます。
なぜならあなたは、自分の目で見て、自分の感性に基づいて観察して、何度見ても見飽きない絵を探し当てたわけですから。

今度は、あなたのものの見方を、他の人にも納得させることができれば、これこそ絵画鑑賞の醍醐味ではないでしょうか。

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